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こむら返りとは
こむら返りとはふくらはぎ(こむら、こぶら)の筋肉がけいれんを起こし、つってしまうことを指します。「足がつる」とも言いますが、ふくらはぎ以外の足の裏、太もも、胸など全身のどこにでも発生します。
筋肉が縮みきってしまうのを防ぐ腱紡錘(けんぼうすい)という部位の働きが、何らかの原因で弱ってしまい、筋肉が過度に収縮することでけいれんを起こすのです。
けいれんに伴って強い痛みを感じますが、大半の場合はけいれんしている部位を伸ばしたり、安静にしたりするだけで収まります。
なぜ糖尿病でこむら返りが起きるのか
糖尿病とこむら返りの関係性は明らかにされていません。しかし糖尿病が進行すると、通常よりもこむら返りが起こりやすくなることが知られています。
こむら返りは、ナトリウムやカリウムなどのミネラル不足で電解質バランスが崩れたり、血行不良や脱水が原因で起きたりすると考えられています。
その他のこむら返りが起きる疾患
こむら返りは、以下のような疾患が原因でも起こりやすくなります。
閉塞性動脈硬化症
血管内にコレステロールが蓄積して動脈が狭くなり、血液の流れが悪くなる病気です。足が冷えたり痛みを感じたりすることがあります。
下肢静脈瘤
下肢の静脈がうねったり膨らんだりして、血液が戻りにくくなる病気です。足がむくんだり痛みを感じたりすることがあります。
肝硬変
肝臓が長期的な炎症やアルコールなどの影響で硬くなり、正常な機能を果たせなくなる病気です。黄疸や腹水、意識障害などの症状が現れることがあります。
甲状腺機能低下症
甲状腺が正常に機能せず、体内の代謝が低下する病気です。冷え性や便秘、疲れやすさ、顔のむくみなどの症状が現れることがあります。
椎間板ヘルニア
脊椎の骨と骨の間にある椎間板が膨らんだり裂けたりして、神経を圧迫する病気です。腰痛や足のしびれ、筋力低下などの症状が現れることがあります。
筋ジストロフィー
筋肉が徐々に萎縮していく病気で、歩行や筋力が弱くなっていくことがあります。運動障害や呼吸器障害などの症状が現れることがあります。
脳梗塞
脳内の血管が詰まって脳細胞が死滅する病気で、半身麻痺や言語障害、意識障害などの症状が現れることがあります。早期の対応が必要です。
その他
下痢や嘔吐、脱水などの電解質バランスを崩す症状、高血圧や高脂血症、抗がん剤や喘息などの薬の副作用でもこむら返りを起こしやすくなる場合があります。
自覚症状がある方は、当院へ
上記で挙げた疾患以外にも、こむら返りは様々な疾患の兆候として現れる可能性があります。なかには糖尿病や脳梗塞をはじめ、命に関わるような重大な疾患と結びついている場合も考えられます。
そのため日中にこむら返りを起こすことが増えていたり、夜間にこむら返りを起こして眼を覚ます回数が増えていたりするのであれば、早めに当院に相談するようにしましょう。