食べても痩せる

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食べても痩せる原因

食べても痩せる原因

通常通りに食事をしているのに痩せてしまうのは、気づかない間に摂取カロリーが減ってしまっているか、同じく気づかない間に消費カロリーが増えてしまっているか、あるいは体内の水分量が急激に減ってしまったかのいずれかが原因です。

例えば入れ歯が合わないなどの咀嚼障害があると、自分では食べているつもりでも食欲がわかず、摂取カロリーが減ってしまいます。食べ物や胃酸が食道へ逆流して炎症を起こす逆流性食道炎、胃潰瘍や十二指腸潰瘍による腹痛、胃腸機能の低下による食欲不振も同様です。

慢性膵炎の場合も栄養を十分に吸収できなくなるため、いつも通り食事を摂っていても痩せていきます。

また甲状腺ホルモンの過剰分泌で新陳代謝が活発になる甲状腺機能亢進病(バセドウ病)になると、何もしていなくとも消費カロリーが増えるため、体重減少が見られるようになります。

糖尿病の方が食べても痩せる理由

このように、食べても痩せる原因には様々な疾患が考えられますが、そのうちの1つに糖尿病も挙げられます。

膵臓が分泌しているインスリンというホルモンは、細胞が血液中の糖(血糖)をエネルギーとして取り込むサポートをしています。インスリンが分泌されると血糖値が下がるのはこのためです。

食生活や運動習慣が原因で血糖値が高くなると、膵臓は大量のインスリンを分泌します。この状態が長く続くと、インスリンが持つ血糖を下げる力が低下していきます。それでも血糖値を正常に戻すために膵臓はさらに大量のインスリンを分泌しますが、今度は血糖を取り込む細胞の方がインスリンに反応しにくくなっていきます。

すると、体は血液の中には十分に糖があるにもかかわらず、食事から摂取した糖をエネルギー化できないため、結果的に摂取エネルギー不足になり、痩せていきます。これが糖尿病になると食べていても痩せてしまう理由です。

がんの方が食べても痩せる理由

また膵臓や胆道、胃や大腸にできたがんも、食べていても痩せる原因になります。

がんが体重減少の原因になる理由は大きく2つあります。

1つは思うように食事が摂れなくなり、摂取カロリーが減ってしまうためです。消化器のがんが大きくなると器官の中を食事が通過できなくなり、食事の量が減ってしまいます。またがんになった精神的なショックで食欲不振になり、摂取カロリーが減ってしまうケースも少なくありません。抗がん剤や放射線治療の副作用でも、同じような症状が現れることがあります。

もう1つの理由は「がん悪液質」になるためです。がんは自身が成長するために、大量のエネルギーを必要とします。そのため、がんが進行して大きくなるにつれ、食事から摂取したカロリーでは足りなくなり、宿主の筋肉や脂肪をエネルギーに変えていきます。結果として、食事をきちんと摂っていても、体重が急激に減っていってしまうのです。

急な体重減少がある方は専門の病院・診療所へ

ダイエットなどで意図的に痩せたのではないにもかかわらず、半年以内に4.5kg、もしくは5%以上体重が減少している場合は、何らかの疾患が隠れている可能性があります。

そのため、いつも通りの生活を送っているにもかかわらず、急激に体重が減っていたり、周囲から「痩せた」と言われたりする場合は、一度受診をおすすめします。

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