脂質異常症やその他の生活習慣病

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生活習慣病には自覚症状がないものが多い

生活習慣病には自覚症状がないものが多い

患者様の中には、疾患の危険性と症状の重さは比例するものと考えている人も多いかもしれません。わかりやすい例で言えば「微熱くらいなら放っておいても大丈夫だけれども、体温が40℃になると病院に行く必要がある」といった場合です。

しかし糖尿病をはじめ、生活習慣病は自覚症状がないものがほとんどです。にもかかわらず生活習慣病は、放置していると命に関わるような事態を招く恐ろしい疾患です。

そのため、健康診断などで以下で紹介するような生活習慣病の診断を受けたり、その傾向があると指摘されたりした場合は、「何も症状がないのだから大丈夫だろう」と甘く考えず、できるだけ早く当院へご相談ください。

脂質異常症やその他の生活習慣病

脂質異常症

脂質異常症とは、血中脂質(コレステロール、中性脂肪等)の異常を示す疾患です。この異常があると、動脈硬化症や心疾患のリスクが上がるため、早期発見・治療が必要です。

大半の場合、無症状であるため、検査で発見されることが多いですが、高コレステロール血症の場合は、皮膚に黄色い斑点ができたり、脂漏性皮膚炎を発症したりすることがあります。

脂質異常症の原因は、遺伝的要因や生活習慣などが考えられます。高脂肪食品の過剰摂取、運動不足、肥満、喫煙、ストレスなどが原因となります。また、遺伝的な要因もありますので、家族に高脂血症を持つ人がいる場合は、特に注意が必要です。

治療には、まず生活習慣の改善が必要です。適度な運動や食生活の改善が効果的です。薬物治療もあります。スタチンなどの薬剤は、コレステロール値を下げることができます。ただし、副作用があるため、医師の指導を仰ぐ必要があります。

高血圧症

高血圧症とは、血圧が正常範囲を超えて高くなる疾患のことです。血圧が上昇すると、心臓や血管に負担がかかり、健康リスクが高まります。高血圧症もやはりほとんどの場合が無症状で、気づかれずに長い間放置されることがあります。しかし、長期にわたって高血圧症が放置されると、心臓病、脳卒中、腎臓病、視力障害、動脈硬化などの合併症が生じる可能性があります。

高血圧症の原因は複数ありますが、最も一般的な原因は、食生活、運動不足、ストレスなどの生活習慣です。また、肥満、高血糖、高脂血症などの生活習慣病も高血圧症の原因になることがあります。

高血圧症の治療では、生活習慣の改善が中心になります。例えば、適度な運動、健康的な食生活、ストレスの管理などが挙げられます。薬物療法が必要な場合は、主に心臓や血管に働きかけて血圧を下げる薬を使用します。

心臓疾患(狭心症・心筋梗塞)

狭心症と心筋梗塞などの心臓疾患は、主に動脈硬化による心臓の血流悪化によって発症します。狭心症では、胸の痛みや圧迫感、息切れなどの症状が現れ、心筋梗塞では、狭心症の症状に加え、吐き気や嘔吐、冷や汗、意識障害などが現れる場合があります。

これらの疾患の原因として、高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病が挙げられます。また、遺伝的な要因やストレス、過労なども関与していると考えられています。

治療方法としては、適度な運動、食生活の改善など生活習慣の改善が必要です。また、薬物療法や血管の拡張手術などが行われる場合もあります。

 脳血管障害

脳血管障害とは、脳の血管に何らかの障害が起こり、脳に血液や酸素が正常に供給されなくなることを指します。代表的な脳血管障害には、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などがあります。

脳梗塞は、脳の血管が詰まって脳細胞が酸素不足になる病気です。突然の片麻痺、言葉が出ない、意識障害などの症状が出ることがあります。脳出血は、脳の血管が破裂して脳内出血が起こる病気です。突然の頭痛や意識障害、四肢の麻痺が起こることがあります。くも膜下出血は、脳の表面にあるくも膜下に出血が起こる病気で、急激な頭痛や意識障害、けいれんなどの症状が現れます。

これらの病気の原因には、高血圧や脂質異常症、喫煙、過剰な飲酒などの生活習慣病が挙げられます。また、遺伝的要因やストレス、睡眠不足なども影響を与えることがあります。

早期発見と早期治療が非常に重要で、治療方法としては薬物療法や手術療法、リハビリテーションなどがありますが、疾患の進行や症状の程度に応じて治療方法が変わります。生活習慣の改善も重要で、禁煙や運動、健康的な食生活などが必要です。また、定期的に健康診断を受けて、兆候がないかを調べておくことも大切です。

高尿酸血症

高尿酸血症とは、血液中の尿酸の量が正常値を超える状態を指します。この病気の主な原因には、肝臓の機能障害、遺伝的要因、食生活の乱れ、肥満、腎臓疾患などが考えられます。

多くの場合、高尿酸血症に自覚症状はありませんが、一部の方は痛みの強い炎症性関節炎(痛風)を引き起こすことがあります。その他、疾患が進行すると、尿路結石、腎臓病、高血圧、糖尿病、脳卒中などを引き起こす場合があります。

治療方法には、尿酸の生成を抑える薬物、尿酸排泄を促進する薬物、痛風の発作を抑える薬物などを使用した薬物療法、そして食生活の改善や適度な運動などの生活習慣の改善が挙げられます。

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