I型糖尿病

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I型糖尿病とは

I型糖尿病とは

私たちは食事の一部から糖を抽出し、それを腸から吸収しています。また、食事をしない間は肝臓で糖を作り、血液を使って体中に運んでいます。

この血液中を移動する糖が血糖です。膵臓のβ(ベータ)細胞という細胞で作られるインスリンも、糖と同じように血液中を流れており、血糖が細胞内に取り込まれるサポートをしています。人間の体は糖を主なエネルギー源として使うので、血糖とインスリンは生きていくために非常に重要な役割を担っています。

I型糖尿病とは 膵臓のβ細胞が何らかの原因で破壊され、インスリンがほとんど分泌されなくなり、血糖が細胞に上手く取り込めなくなる疾患です。世界的に糖尿病全体の約5%を占め、主に若年層を中心に幅広い年齢で発症します。

I型糖尿病の原因

I型糖尿病の原因は、自己免疫(自分の体をウイルスなど守るための仕組み)や生まれつきインスリンの分泌機能が低いことです。

私たちの体には、リンパ球という免疫細胞があります。この細胞は通り道であるリンパ管を流れており、全身に約500あるリンパ節のほか、扁桃腺や脾臓、腸管、胸腺などを移動しながら、リンパ液内、血液内の病原体や異物の侵入に備えています。

自己免疫が原因のI型糖尿病は、このリンパ球が誤ってすい臓のβ細胞を攻撃し、破壊してしまうことで発症すると考えられています。しかし現在の医学では、なぜリンパ球がこのような攻撃・破壊をするかはわかっていません。

I型糖尿病の治療

現代の医学では、I型糖尿病という疾患を完治させることはできません。しかし患者様の状態に応じた正しい治療を行うことで、血糖値を適正に保ち、合併症の発症を予防したりすることが可能です。

インスリン治療

I型糖尿病の治療には、まずインスリンの投与が必要です。インスリンの投与方法には、注射器を用いて食事の前などに毎回注射する方法と、体に装着したポンプから24時間持続的に体内に注入する方法があります。

食事管理

食事管理も重要です。糖質を含む食品を適切な量で摂取することが必要で、バランスの良い食事を心がけることが大切です。また、食前にインスリンを注射することも忘れないようにしましょう。

運動療法

運動療法も、I型糖尿病の治療に有効です。運動によって、筋肉の働きが活発になり、血糖値が下がりやすくなるためです。ただし運動をする際には、血糖値を調整しなければならず、病院での指導を受ける必要があります。

糖尿病教育

I型糖尿病の治療には、自己管理が欠かせません。糖尿病教育を受けることで、正しい治療法や自己管理の方法を学ぶことができます。また、治療において気になることや不安なことは、医師や看護師に相談することも大切です。

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